動線を意識した住みやすい間取りの作り方~家事動線③:掃除動線~
生活動線、 洗濯動線、炊事動線に引き続き、本記事は家事動線の中でも掃除動線についてお話しします。
今回で動線と間取りシリーズ最終回となります。
本記事は以下の方にオススメです。
- 新しい家では家事のストレスを少しでも減らしたい方
- 家事動線を意識した家に住みたい方
- 家事動線をいかに意識して間取りを考えるか知りたい方
- 動線を意識した収納の考えた方を知りたい方
- ルンバの設置場所やルンバ基地について知りたい方
是非最後まで見てください。
掃除動線について
掃除が楽になる間取りは、「散らかりにくく掃除の必要がない」、つまり「片付けやすい間取り」になります。
よって間取りの段階で収納プランを立てることが大切になります。
ポイントは「物を使う場所の近くにその物の収納場所を作る」こと。
重要なのは収納の「面積」よりも収納場所の「位置」と「出し入れのしやすさ」です。
収納は大きければ良いわけではない
生活動線の記事でも書きましたが、収納は単に大きければ良いわけではありません。
収納は小さいものをバランス良く家全体に配置する方が良いです。
例えば筆記具はテーブルの近くに収納されてないとすぐ取り出せません。
逆に言えばすぐに仕舞うことも出来ないため、どうしても出しっぱなしにしてしまい、片付かない家になってしまいます。
家の中で考えるべきモノ
収納本はあまり読んだことはありませんが、整理整頓のコツでよく言われるのが「モノに住所を与える」ことです。
家で散らかっている、片付かない、もしくはいつも目につくものはこのあたりではないでしょうか?
- 鞄
- 服、コート
- 筆記用具
- ティッシュ
- 充電コード
- リモコン、タブレット
- 郵便物
- 書類(特に子供のプリント類)
- ゲーム、おもちゃ類
- (新聞、雑誌)←最近はデジタルなので減っているかも
その他、収納場所として考慮すべきなのが
- スティック型掃除機
- ゴミ箱
これらをしまう場所はおおよそWIC、リビング、ダイニングに分類できます。
※我が家はリビングには机がないため、書き物はダイニングテーブルでします。
まず、これらをどこの部屋に収納するのが良いのかを考えます。
それは「そのモノを扱う場所」です。
各家庭で扱う場所が異なりますが、我が家の場合で分類してみると、
- WIC→鞄、コート、服
- リビング→リモコン、タブレット、ゲーム、おもちゃ類、スティック型掃除機、ゴミ箱、(新聞、雑誌)
- ダイニング→筆記用具、ティッシュ、充電コード、郵便物、書類
になります。
次にその部屋のどこに収納するかを考えます。
自然と座る位置付近になります。
それがそのモノたちの住所になります。
WIC
WICはそのまんまですが、WICがない場合は間取り上、どこに鞄を置くか(リビングなら散らかるだけです)を考えておくべきです。
コートもシューズクロークなどない場合、玄関のどこに掛けておくか決めておいた方が良いと思います。
勿論動線上に。
自分の部屋と決めても、 特に2階の場合、明日も使うのだからとわざわざ持っていかなくなりますし、結局玄関か1階リビングに置きっぱになるだけでしょう。
先週金曜日帰宅時の我が家の玄関です(笑)
保育園の布団は週末必ず持ち帰り、スイミング帰りなのでこんな感じになります。
こんな状況でも奥のWIC(ファミリークローゼット)にすぐにしまうことができるので、急な来客があっても安心です。
保育園の布団もそうですが、スイミング含め習い事関連のセットもファミリークローゼットに置いておくと結構便利です。
リビング
ゲーム、おもちゃ、タブレットはテレビボード内か、 我が家はテレビ裏にリビングクロークがありますので基本そこに収納しています。
※引越し当初の写真
スティック型掃除機もリビングクローク入口すぐ横に掛けていてすぐに取り出せる位置にあります。
リモコンはソファー横のサイドテーブルの上、ゴミ箱はその下に置いてあります。
ちょうど死角になって見えない位置です。
※このseriaの「ティシュー詰め替えボトル」はスリムかつスタイリッシュなティッシュケースでオススメです☆
リビングテーブルも収納付きならそこにリモコンを収納するとすっきりしますね。
ダイニング
郵便物、プリント類
皆さんもそうだと思いますが、一番困るのは郵便物とプリント類ではないでしょうか?
毎日毎日、大量の紙がポストと子供から送られてくる、、、
学校の先生、せめて親への連絡はそろそろPDFでLINEかメールで送ってくれないでしょうか。。。
と、愚痴はこれぐらいにして、
まず、郵便物ですが、ほっとけばこのようにキッチンカウンター上に山積みにされていきます。
オススメはキッチンカウンター下収納とシュレッダーの配置です。
我が家はリビングクローク内にシュレッダーがあります。
ただ、うちの後悔ポイントなんですが、キッチンカウンター下収納はもうちょっと奥行きがあって、中にコンセントがあればそこにシュレッダ ーを配置できたのになと思いました。
真裏にコンセントはあるので中にもコンセント増設しようかなと思いました(第二種電気工事の資格は持っています)が、可動棚の棚柱が邪魔で増設できませんでした。
ただ、この記事を書きながら思いましたが、現状一番下まで棚を設置することはなさそうなので、棚柱を途中で切ってコンセントを増設しようかなと思いました(^^;)
今検討中の方は参考にしてみてください。
今買うならこういうシュレッダーですかね。
- スリム型
- セキュリティの高いマイクロクロスカッター
- 最大6枚カット
- 家庭用では十分な容量(頻回にゴミを捨てなくても良い)
- メディア裁断は今どき不要
- シュレッダーはしょぼいものはすぐつまるが、この商品はレビューも良い
書類は必要なものはscansnapでPDF化して、妻と共有しているevernote にクラウド保管しています。
こまめなスキャンが理想ですが、いつもそうできるとは限らないので、書類の一時保管場所としてキッチンカウンター下収納のファイルボックスに入れています。
時間が空いたときにそこをチェック、不要なら捨てる or シュレッダー、必要ならscanしてます。
シュレッダーはリビングクローク、scansnapもダイニングテーブルすぐ横にあるから、書類整理のハードルはぐっと低くなります。
立ち上がって取りに行く一手間が「また今度でいっか」となるんですよね。
scansnapでの書類のクラウド化についてはまた家ブログが落ち着いたら記事にしようかなと思います。
OCR機能で画像やPDFの文字認識も可能なので検索も楽です。
ティッシュ
ティッシュはダイニングテーブル下の棚板が定位置です。
我が家ではダイニングテーブルを探す際、この棚板付きのものを探していました。
ちょっとしたものは下に隠せるので非常にオススメです。
ちなみに、2本脚のダイニングテーブルはすっきりしていて、椅子は片方がベンチタイプなんですが、足も入れやすいのでオススメですよ。
筆記用具、充電ケーブル類
筆記用具、充電ケーブル類もキッチンカウンター下収納に収めています。
これらは頻繁に使うからこそ出しっぱなしになりがちなので、すぐ片付けられる位置への配置は重要です。
ちなみにダイニングテーブル近くのコンセントはスマホ充電にも便利ですが、ホットプレートのコンセントとしても重要です。
ホットプレートのコンセントは延長ケーブルは不可ですので、直接プラグが差せる位置へのコンセント配置は考えておきましょう。
我が家は関西ですのでお好み焼き、タコパはよくするので必須です。かき氷機にも便利ですね。
居室にある一般的なコンセントの高さは床から25~30㎝ですが、このコンセントは椅子に座ったときの肩ぐらいの高さにあります。そこまで目立たない上、すぐさせてすぐ抜けるので便利ですよ。
スマホもいつもここで充電してます。
掃除機と間取り
現代ではキャニスター型の掃除機を使う場面はグッと減りましたね。
我が家でも主流はロボット掃除機(Roomba)とスティック型掃除機(マキタ)です。
一応1台大学生の時に使ってた(15年前ぐらい?)のキャニスターがありますが、フィルター掃除用として空調室前のロフトに置きっぱなしです。
キャニスター型の掃除機を使う家庭はコンセントの等間隔の配置は気をつけてください。
Roomba
現代における3種の神器の1つであるロボット掃除機。いまやない家の方が少ないのではないでしょうか?
我が家では昨年末ようやくRoombaを迎えました(引っ越しして4年後)。
我が家の扉はほとんどが開き戸ではなく、引き戸にしています。
引き戸は多くを吊り扉にしていますのでレールがないため、レール部分にゴミがたまる&Roombaが吸いにくいこともありません。
引き戸は区切りの気密性が低下する(いわゆるエアコンの空気が漏れる)と言われていますが、全館空調なのでそもそも関係ありません。
テレビボード、ソファー下は通れるように設計&選びました。
一点、ダイニングテーブルのベンチは下が通れなくてどける必要があります。。。
全館空調なので扉開けっぱなしにしてRoomba稼働させて帰ってきても、個別空調ではないので帰ったらまず扉を閉めて廻ることもありません。
全館空調とRoomba、意外と相性良いかもしれませんね。
Roombaの設置場所はどこでも(あえてリビング近くでなくても)良いですが、ある程度事前に決めておいた方が良いです。
意外とデカイですよね、こいつ。マジで。(ルンバi7で直径35.1cm、高さ9.2cm)
(デカさはダクトボックスとの兼ね合いもありますので、小さくなれば頻繁にダクトボックスの掃除の必要があるため仕方ないですが)
そして今はクリーンベースタイプがあります。
(ルンバ公式サイト⇒https://www.irobot-jp.com/product/i7/)
ゴミを捨てる回数が劇的に減るので、これがほんと楽です。
ただ、今までの通常のホームベースの大きさならテレビボード下での配置でも良かったですが、クリーンベースは高さ49cmもありますのでだいぶ厳しいです。
我が家はルンバ基地を作りました(引っ越しして4年もRoombaなかったのに)。
当初の計画ではキッチン入り口の角っこにコーナーラックのような棚を造作して、その下にRoombaを置く予定でした。
しかし、耐震性の影響で耐力壁が来て片面が閉じられてしまいました。。。
この耐力壁の影響でホームベースにRoombaが戻ってこれない可能性が出てきたため、 またメンテナンス的にもちょくちょくRoomba本体を触ることがあるかも?とパントリー部分まで削ってのルンバ基地としました。
↓我が家にルンバが来た日の様子。ルンバ基地に戻っていくるルンバに子供たちが興味津々。
(ということで前回記事の最後のクイズの答えは「ルンバ基地」でした!)
これが結果良かったです。
なぜなら当時まだ世になかったクリーンベースタイプが出てきたからです。
パントリー部分を削ってパントリー内にRoombaを置くことでクリーンベースの高さの影響もなく配置できました。
ゴミもすぐ捨てられるし、メンテナンスもしやすいし最高です。
工務店に提示した細かい設計図もありますが、このあたりはまたルンバ基地の記事にでも書こうかなと思います。
(要望あります?)
スティック型掃除機
リビングの中心部近くにスティック型掃除機の配置は大切です。
これが少し遠いと一手間が加わるため、 こまめな掃除へのハードルが上がります。
先述の通り、我が家ではリビングクローク入り口すぐに配置しています。
その点はインテリアにもなるスティック型掃除機は利に叶ってますね。
我が家では邪魔になるだけ(Roombaにとっても)なので、今後も買うことはないでしょうけど(笑)
まとめ
4回に渡る動線と間取りシリーズ、いかがだったでしょうか?
100点満点ではなくても、出来るだけ動線のを意識して間取りを検討するだけで住みやすさが格段に変わってきます。
いくつかの間取りプランを提示された時も生活動線から見たらどうか、家事動線から見たらどうかと色々視点を変えると、最良だと思っていた間取りとまた違った結果になるかもしれません。
前回お話したように生活動線が最良な間取りが、家事動線にとっても 最良とは限りません。しかし、こうやっていろんな視点で検討することが理想とする間取りに近づくのではないでしょうか?
是非参考にしてみてください。
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